Two Strange InterestS
 彼がシャワー後に夕食をとっている間、私もシャワーを借りた。
 最近はすっかり、この部屋に自分の私物を持ち込んでいるので……今日も普段どおり、着替え一式を戸口のところに置いていたのに。

 服を着ようと私が手に取ったのは、普段のTシャツではなく……。

「……ねぇ薫、私の着替えが男性サイズの白いワイシャツに進化したんだけど……どゆこと?」

 何となく答えは分かっていた。首謀者が勝ち誇った顔でこう言う。

「コスプレといえば、コレは外せないだろ?」

 いやまぁ、言いたいこと分かるけどね。そりゃあよく分かるけどねっ!
 まさか自分が、ワイシャツ1枚というベタな姿になるとは思っていなくて……にやりと見つめる瞳が、何となく負けた気がして悔しかった。

 今度絶対、白衣を調達してきてやろう。改めて誓う私なのである。


 そんな感じで。
 私たちの奇妙な、それでいて愛しい関係は……これからも続いていくのである。
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