Two Strange InterestS
「沢城さん……そのゲーム、やりたい?」

「へ? そりゃあ勿論。今日だってそのためにバイト休みにしたんだから……無理だけど」

 なるほど。今回の事態は彼女にとってもイレギュラーな出来事。だったら余計に、彼女にこの提案をしてみようと思えた。
 俺にあの場で声をかけてくれて、久しぶりに肩の力を抜いて話せたこの時間のお礼、という意味も含めて。

「じゃあ、俺の部屋のパソコン……使う?」

「へっ?」

 その言葉を聞いた瞬間、彼女の目には明らかな戸惑いと……隠しきれない期待感。


 そしてそれが、奇妙な関係の始まりだった。
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