Two Strange InterestS
「例えば、普通のコミックだと……最初はヒロインのライバルとして出てきたキャラがヒロインを差し置いて主人公とくっついたとしても、最終的には丸く収めようとするだろ?」
「まぁ、基本的には、ねぇ……そういう修羅場を売りにしてるゲームも最近は多いけど」
「ただ実際、男女の関係って奇麗事ばっかりじゃない。だけど、最終回の後日談に不幸な話が描かれることもないし……まぁ、そんなのファンは望んでないんだろうけどさ」
確かに、本編の一ルートならまだしも……ファンディスクが「特定ルート終了後、残されたヒロイン同士のドロドロした関係をお見せします!」みたいな内容だと……引くな、うん。
「作者は基本的にハッピーエンドやノーマルをフォローしてくれるんだ。だけど、その漫画にだって描かれなかったエピソードがある。その一部がBLだって可能性もあるだろう? だけど、作者はそこまでフォロー出来ないから……公式では扱えないキャラ同士の関係を自分の好きなように空想できることも、魅力の一つであるように思うんだ」
「それが、新谷氏にとっての綺麗な世界なの?」
「俺が自由に想像……いや、妄想出来る、綺麗な世界ってことかな」
「なるほど……まぁ、妄想は心の栄養だからね」
……思わず納得してしまった。それは多分、私も彼と同じ世界で楽しんでいるから。
その渦が大きくなって、みんなが好きな世界を好き勝手に空想して、集合して、BLという一つのジャンルを確立したのだろうか。ある意味では読者が生み出した新境地である。そう考えると凄いかも。
「まぁ、基本的には、ねぇ……そういう修羅場を売りにしてるゲームも最近は多いけど」
「ただ実際、男女の関係って奇麗事ばっかりじゃない。だけど、最終回の後日談に不幸な話が描かれることもないし……まぁ、そんなのファンは望んでないんだろうけどさ」
確かに、本編の一ルートならまだしも……ファンディスクが「特定ルート終了後、残されたヒロイン同士のドロドロした関係をお見せします!」みたいな内容だと……引くな、うん。
「作者は基本的にハッピーエンドやノーマルをフォローしてくれるんだ。だけど、その漫画にだって描かれなかったエピソードがある。その一部がBLだって可能性もあるだろう? だけど、作者はそこまでフォロー出来ないから……公式では扱えないキャラ同士の関係を自分の好きなように空想できることも、魅力の一つであるように思うんだ」
「それが、新谷氏にとっての綺麗な世界なの?」
「俺が自由に想像……いや、妄想出来る、綺麗な世界ってことかな」
「なるほど……まぁ、妄想は心の栄養だからね」
……思わず納得してしまった。それは多分、私も彼と同じ世界で楽しんでいるから。
その渦が大きくなって、みんなが好きな世界を好き勝手に空想して、集合して、BLという一つのジャンルを確立したのだろうか。ある意味では読者が生み出した新境地である。そう考えると凄いかも。