Two Strange InterestS
 そして、結局。


“「……いいですよ、敬一さんになら……私……」
 頬を赤らめながら告げてくれた彼女の言葉が、僕は何よりも嬉しくて。
 愛しい彼女を抱きしめる。柔らかな体に、心臓が大きく波打った。
「敬一、さん……」
「風華……」
 互いの名前を呼び合った後、僕たちは、静かに唇を――”


「……キスシーンは既存CGの使いまわしか……」

 画面が切り替わった瞬間、不機嫌な自分の言葉で現実に引き戻される。
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