Two Strange InterestS
「な、何よいきなり。人をまじまじと見つめたりして……」

「だって、今まで全然そういう気配がなかったと思えば、いきなりパーフェクトスペックの彼氏を一本釣りでしょう? まぁ、都は性格いいし、着やせするタイプだから……彼、えっと、新谷君だっけ? そりゃーもう嬉しかったでしょうねぇ」

 着やせするタイプ、それ、この間も言われたけど……。

「嬉しかったって……ど、どうしてそうなるかな?」

「じゃあ聞くけど。沢城都、上からスリーサイズ言ってみなさい?」

 え? っていうかコレってセクハラ発言じゃないんですか先生!
 露骨な質問に、私はふいと顔をそらして無視。トイレに行こう(逃げよう)と思って立ち上がったのだが、

「うーん……見た感じ、上から88・62・89ってところかしら? 正直、胸があたしより大きいのは悔しいのよね」

「ぃっ!?」

 リアルセクハラ発言です!
 っていうか……さすが親友というべきか。そりゃあ確かに、互いの家に泊まったことはあるけど、ココまで的確に言い当てられると、コメントに困るというか……少し誤差はあるけど、その誤差が少ししかないことの方が驚きで。

 私は彼女に反論できないまま、逃げるように移動する。
 あの時のことを思い出して高潮した頬を隠すように、少し、うつむいた体勢で。
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