☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
そんなある日。
一日の授業が終わり下校の用意をしていた。
いきなりあたしの目の前に立つ人。
ん?
見上げたあたしが見た人物は、なんと加賀君。
一ヶ月程、しゃべっていなかった加賀君が、
「安村…、ちょっといいか?」
「へ?」
「成田と三人で話がしたいんだけど…。」
「………」
その言葉で一気に心臓が高鳴る。
義人と三人で?
話って…。
「成田、呼んでくんない?」
「う、うん…。」
あたしは、そう言って隣りのクラスに駆出した。