☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
ありがとう。
…次の日。
昨日は、久し振りに義人と甘い時間を過ごせて満足なあたし。
でも、加賀君には会いづらい。
席は隣りだしね。
席に着いたあたしは、ふと加賀君の席に目を向けた。
休んだ事の無い、加賀君が…欠席。
なんだか胸が痛い。
きっと、昨日の事が加賀君を傷付けたんだ。
あたしだって、人を好きな気持ちがわかるだけに、胸が苦しい。
それから、当分の間、加賀君は休んだ。
加賀君の机を見る度に複雑な気持ちになる。
でも、あたしは義人じゃなきゃ…、ダメなんだ。