☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
「今から家に行くの?」
「そうよ~、これに着替えて!」
「うん。」
なんだかドキドキしちゃう。
家に帰ると少しでも記憶を取り戻せるかなって。
着替えを済ませると、暫くして義人クンが病室に来た。
「じゃあ、行きましょ。先行って、車を玄関に回すから。」
ママは先に行っちゃった。
「行こっか?」
義人クンは、優しい笑顔を向ける。
「うん。」
ゆっくりと病室の入口まで歩く。
いつも、優しい義人クンにキュンとし始めていたあたし。