☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
「無理に思い出さなくも良いよ。」
その言葉にキュンってした。
ホント、あたしって愛されて居たんだね。
義人クンの表情を見てそう思ったんだ。
いつだって、あたしの側に居て、優しく見守ってくれている。
今までの記憶は無いけど、これからの義人クンを見て行けば……。
好きになっちゃうかもしれない。
そんな予感がしていた。
その時、あたしの手を大きな義人クンの手で包まれる。
ドクンと大きな音をたてた心臓。
手に全神経…、集中。
高鳴る心臓の音が体中に響き渡る。