☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
あたしの家を後にして次に向かった場所は、義人クン家。
義人クンの部屋に時々来て居たらしいけど…。
ここの場所も全然思い出せなくって。
部屋に入って見回してみたけど、あたしが来た痕跡すらない部屋。
すると、ゆっくりあたしの左手にある指輪をなぞる義人クンにドキッとした。
「見て、これ…。」
そう言って、自分の指輪をあたしに見せた。
こっ、これ。
ペアリングだったんだ…。
知らなかった。
驚くあたしを見て優しく微笑んでいる。
その笑顔があたしの心の支えだったのかな?
なんだか、安心したゃうもんがあるんだ。