☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~



二人にはイヤな沈黙だけが流れる。


「あの…、話あるの。」



「ん?」



「やっぱり、義人クンの気持ちには答えられない。」



「………」



義人クンは、寂しそうな顔をあたしに向けた。



「ごめん…。もう、あたしに関わらないで。」



義人クンを傷付けるのを覚悟で放った言葉。



「理由は…?」



小さく呟いた義人クンはあたしから目を逸らさない。



「好きになれない…。」



「………」



黙り込む義人クン。


ごめんね。
でも、あたしよりもっと良い子が似合うよ?義人クンには…。



< 138 / 210 >

この作品をシェア

pagetop