☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
お前にとっても特別な場所であってほしいんだ。
ここなら、何か思い出せるんじゃないか?
ドキドキしている鼓動を押さえながら、心の中で祈った。
そして、うっすらとしか思い出せなかったらしいが、それだけで満足だったから。
直ぐにすべてを思い出せるはず!!
無理しなくて良い。ゆっくりでいいんだ。
気付いた時には多栄を抱き寄せていた。
やっぱり…。
俺…。
こいつが居ないと無理みたい。
ギュッと更に力を込めて抱き締めた。
離さないから…。