☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
「あいつとはしゃべるな!」
「義人クンの言ってる意味わかんないよ!!」
あたしは走って屋上を後にした。
教室に戻る気にもならなくって…。
走って来たのは、校舎の裏にある庭に着いていた。
日陰の芝居に座ったあたしは、複雑な気持ちになっていた。
義人クンの気持ちはわかる…。
でも、あたしは…。
あたしは…。
どうすればいいのよ!!
髪をくちゃっと握った。
早く、記憶戻ってよ!!
普通に生活したいよ!
恋人も友達もわかんないのなんて辛いよ!