☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
イチゴミルクの味
そして、放課後。
あたしは義人クンに言われた様に教室で待っていた。
屋上で会って以来、義人クンとは顔を合わしていない。
誰も居なくなった教室にあたし一人が残っていて…。
もしかしたら!
怒って帰っちゃったのかも?
そう思っていると、ガラっと教室のドアが開いた。
振り返ると、
「ちゃんと待っててくれたんだ!」
ハニカんでる義人クンは顔が赤くなっていて、ポリポリと頭を掻いていた。
「約束したから!ってか、もう帰ったのかな?なんて思ったよ?」
朝、屋上での出来事なんて無かった様に普通に会話出来ていた。