☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
暫く歩いていると、
「俺んち寄らない?」
明らかに顔を赤くしている義人クン。
あたしまで顔が赤くなる。
「…う、うん。」
そして、着いた義人クンの部屋。
ドアを閉めるなり、後ろから体を抱き締められた。
「どうしたの?」
ドキドキしているあたしは義人クンに尋ねた。
「暫く、このままにさせて…。」
耳元で囁く義人クンの声は少し震えていた。
どのくらい時間がたったのかわからないけど、小さな声が後ろから聞こえた。
「やっぱ…。落ち着く…。」