☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
子供みたいにヒクヒク泣くあたしに、
「そんなにイヤだったのか?」
あたしの顔を覗き込んでいる。
「違うの…。」
「なら、どうしたんだよ?」
「思い出した!全部。」
そう言ってあたしは義人に抱き付いた。
「へ?思い出した?」
「うん!そうなの。全部思い出した!」
「マジでか?」
義人はあたしの背中に腕を回し抱き締めてくれた。
嬉しい…。
嬉しいよ…。
あたし、やっぱり義人じゃなきゃダメだから。