☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
辺りは薄暗くなって来てなんだか寂しくなっちゃう。
まだ一緒に居たいのに、帰らなければいけないのかと思うと、胸が苦しい。
「俺さー、就職に決めたんだ。」
いきなり進路の話?
驚きながらも、義人の話に耳を傾ける。
「で、多栄は?」
「………ん。何も考えて無かった!」
「決まりだな!」
「何が?」
「卒業したら俺の嫁さん!」
「え?すぐに結婚?」
「さっき言ったじゃん!卒業したら結婚してって。」
「そうだけど…。」
「明日、担任に言っとけ!進路は俺の嫁ってな!!」