☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
おばさん?
首を傾げているあたしに、義人は自分の生い立ちを話始めた。
「俺、小さい時に母さん亡くしてるんだ。」
知らなかった。
「…そうだったんだ。」
「あれは、母さんの妹なんだ。いとこの高本の母親だよ。」
「あっ、あれは高本さんのお母さんなんだ。」
「うん。父さんは出張とかで中々、家には帰って来ないから、たまにあーやって、来てくれてる。」
「へー。知らなかった。高本さんが綺麗なのもわかるな!おばさんも綺麗な人だったもん。」
「そうか?俺はしょっちゅう見てるからわかんねー。」