☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~



おばさん?



首を傾げているあたしに、義人は自分の生い立ちを話始めた。



「俺、小さい時に母さん亡くしてるんだ。」



知らなかった。



「…そうだったんだ。」



「あれは、母さんの妹なんだ。いとこの高本の母親だよ。」



「あっ、あれは高本さんのお母さんなんだ。」



「うん。父さんは出張とかで中々、家には帰って来ないから、たまにあーやって、来てくれてる。」



「へー。知らなかった。高本さんが綺麗なのもわかるな!おばさんも綺麗な人だったもん。」



「そうか?俺はしょっちゅう見てるからわかんねー。」



< 183 / 210 >

この作品をシェア

pagetop