☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
その瞬間…。
あたしは義人の腕の中に納まっていて…。
身動きが取れない状態。
「義人…。」
「…ん?」
「ずっと側に居て…。」
「当たり前。」
甘い甘いキスが降り注ぐ。
何度、キスをしても…、いつもトキメクんだよね。
義人の匂い。
甘い吐息。
体中がとろけちゃいそうになる。
「それじゃな!」
離された唇には義人の名残が残る。
軽く手を上げて、帰って行く後ろ姿を見えなくなるまで見ていた。