☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
「多栄が居なくなると、寂しくなったゃうわね…。」
「お願いします!」
「ウソウソ!」
クスッと笑うママを見て一気に緊張が溶けたあたし。
「え?」
拍子抜けた顔をした義人。
「義人君、この子バカで何も知らないけど…。幸せにしてあげてね。」
「は、はい!」
そこから話は穏やかに進み、来月に義人の家で結納を交わす事になった。
ハンカチで額の汗を拭う義人は相当、緊張していたみたいだね。
あの、怠い態度の義人はどこへやら?
随分と変化したね?
ぷっぷっ…。