☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
また一人になったあたしは、開けっ放しの携帯をピコピコ操作して、携帯小説を読み始めた。
辺りは薄暗くなってサッカー部の号令の声が響き渡る。
それを見たあたしは、携帯を鞄にしまい、立ち上がった。
片付けをし終わった義人は、あたしに向かって気怠そうに歩いて来る。
「部活動お疲れ様!!」
明るく笑顔で声を掛けたのに、義人の顔はかなり機嫌が悪い…。
しかも、 何も言わずあたしの目の前に立つ。
何なの?
そんな不機嫌な顔しちゃってさぁ…。
あたしの言葉も無視だし!!