☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~



「すっごい汗。」


髪を掻き上げる義人の前髪が濡れていた。



その仕草が愛しく思えたあたしは義人のほっぺにキスをした。



驚く義人は、耳まで真っ赤にして固まっている。



「…ご、ごめん。」



「謝るなよ…。」


義人がテレてる。


ギュッとしちゃっても良いよね?



ギュッ…。



あたしの義人の腰に手を回し抱き付いた。



「お前から、こんな事されたら…止まんないよ?」



「へ?」



そんなつもりではなく…。



と、思った時にはすでに遅かった。


< 191 / 210 >

この作品をシェア

pagetop