☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
そしてついに!
義人パパとのご対面。
あまり眠れなかった重い体を起こす。
義人パパはどんな人なんだろ?
用意をしていると携帯が鳴った。
“義人”
慌ててボタンを押し耳に当てる。
「もしもし!」
「おー。」
「すっごい緊張なんだけど?」
「ハッハッ…。」
笑うなっつうの!
「俺の父さん、すっげーワクワクしてるみたいだぜ!」
「え?」
「娘が出来る!なんて喜んでさー。」
嬉しそうに話す義人の声であたしの緊張が和らぐ。