☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
「失礼します。」
ママとあたしは座布団に腰を下ろして。
「こんなバカ者ですが多栄ちゃん宜しくお願いします。」
義人パパの言葉に、
「は、はい!こちらこそ宜しくお願いします。」
焦るあたしは早口で声が裏返った。
「バカ…。」
緊張しているあたしに義人が笑って言った。
堅苦しい話にはならず義人パパのお陰で和やかな雰囲気になる。
引きつった笑顔のあたしもいつの間にかその場に馴染んでいた。
ガラっ。
開いたドアに皆が注目した。