☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
だってね!
ホント美味しいんだもんー。
キラキラ目を輝かせてお寿司を頬張る。
暫くして食事が終わると、義人のパパがあたしを呼ぶ。
皆、和室にいる。
義人パパはリビングに向かいあたしも後を着いて行った。
「これね…。」
渡してくれた小さな箱を見詰める。
「なんですか?」
その箱には綺麗な指輪。
「え??」
「これは義人の母さんの物なんだけど…。」
「そんな大切な物は頂けません!」
「大切な物だから、多栄ちゃんに。」
溢れる涙が止まらなかった。