☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
プロポーズしたんだから言ってくれてもいいじゃん。
口を尖らすあたしは義人を横目で見る。
「わーったよ!」
まったく…なんて溜め息吐きながら前髪を掻き上げる。
あたしは義人の前に正座して真直ぐに目を見た。
だけど、そっぽ向いて耳まで真っ赤にしてる。
うぅ…。
可愛いすぎ!
そんな義人を暫く見詰めていると、
ゆっくりあたしの顔に目を移した。
「………スキ。」
あの義人があたしの目を見て…。
小さく呟いた。
真剣な義人の瞳。胸がキュンって!!