☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~



いつもあたしがホントに悪いのか、時々わからなくなる。



偉そうに歩く義人の後をゆっくり着いて行く。



溜め息を吐きたいのはあたしの方だよ…。



せっかく待ってたんだから、ニコってぐらいしてくれても良いじゃん…。



ふて腐れるあたしは、少し立つ止まるものの、義人との距離が離れ、不安になりまた歩き出した。



あたしとの距離が出来た事に気付いた義人は振り返り、



「早く来いよ!」

少し大きな声であたしを待っている。



さっきまで膨れっ面だったのあたしは、義人の行動でドキンと胸が高鳴った。



< 22 / 210 >

この作品をシェア

pagetop