☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
いつもあたしがホントに悪いのか、時々わからなくなる。
偉そうに歩く義人の後をゆっくり着いて行く。
溜め息を吐きたいのはあたしの方だよ…。
せっかく待ってたんだから、ニコってぐらいしてくれても良いじゃん…。
ふて腐れるあたしは、少し立つ止まるものの、義人との距離が離れ、不安になりまた歩き出した。
あたしとの距離が出来た事に気付いた義人は振り返り、
「早く来いよ!」
少し大きな声であたしを待っている。
さっきまで膨れっ面だったのあたしは、義人の行動でドキンと胸が高鳴った。