☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
どこに連れて行ってくれるのかな?
服はどんなのがいいかな?
なんて、ルンルン気分でスキップしながら教室に戻る。
授業中も頭の中は明日のデートの事でいっぱい♪
先生の話なんてそっちのけ~、って感じ一日があっという間だった。
授業終了のチャイムが鳴るとすぐに帰る支度をする。
だって早く帰って洋服を選びたいんだもん。
しかし…。
「俺、部活!いつものベンチで待ってろ。」
隣りからいきなり聞こえた低い声。
“帰ろうとしてんじゃねぇ”
みたいに気怠い態度の義人を見てドキリとビビる。