☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
“可愛い”とか思ってほしいよね♪彼氏にはさっ!
鏡に集中していたあたしは後ろに居る義人の事にはちっとも気付かなかった。
肩辺りから覗き込む義人の目とあたしの目が鏡を通して合った。
「いつまでやってんの?」
前髪やメイクをチェックしていた事を白ける目であたしを見る義人。
その言葉であたしのテンションは一気に下がる。
「女だもん!鏡くらい見るわよ!」
パッと立ち上がり義人の方を向いて、突っ掛かってしまった。
怒っているあたしなんて義人は無視で…。
あたしの体を上から下まで舐める様に見ている。