☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
でも、ちゃんと挨拶してくれて嬉しいすぎるよ。
顔がニヤけてしまった。
「じゃあ、行ってくるね!」
ママに手を振り、家を出た。
あたしは、上機嫌で義人の隣りに立つと、
「後ろ、乗れよ!」
と、自転車に跨がる。
「うん…。」
急に緊張が押し寄せて来た。
自転車に乗せてもらえるのが凄く嬉しかったの。
自転車の後ろで、義人の腰に手を添える。
あたしの手をグイッと腰に回し、
「しっかり、掴まってろ!」
なんて言うからドキドキしちゃう。