☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
イチゴミルクを受け取るあたしは、義人を見れなくなった。
そんな事言わないでよ…。
誰も居ないってだけでも、緊張してんだから。
全身が心臓の様にドクドクうるさい。
オマケに暑いっ!
あたし今、真っ赤になってる気がするっ。
「………んっ………」
ベッドに座って居たはずの義人。
なのに、義人は目の前に居て…、
あたしに優しいキスをした。
「お前見てると、苛めたくなる。」
離れた唇がそう言った。
プッとほっぺを膨らますあたしに、
「多栄のキスはイチゴミルク。」