☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
って、気怠い態度で腕を離した。
掴まれていた腕がジンジン痛む。
義人の言葉と態度に胸が痛む。
「か…、関係ない?」
ショックのあまり、あたしは呟いていた。
涙も出て来ない。
あたしは、彼女なのに…。
関係ないだなんて、酷い。
義人の側に居るのが苦痛になったあたしは…。
その場に義人を残して走って逃げてしまった。
追い掛けても来ない義人。
心の中では、“追い掛けて来て”なんて叫んでいた。
家に着くなり慌てて自分の部屋に入った。