☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~



まったく!
こんな時間に外見て何があるってのよ??



ムッとするあたしは、窓を開け外を伺う。



下の方に目をやると、電信柱の直ぐ横に人影が…。



んん?



その人影は一歩前に出ると、街灯で照らされる義人の姿だった。



こんな時間に?
いつからそこに居たの?



義人のあたしを見上げる姿に胸がグッとしてしまう。


あたしに手招きしている義人。



慌てて階段を下りて、義人の元へ急いだ。



義人の目の前で立ち止まったあたし。



「…………」



「…………」



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