☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
あいつって、高本さんの事だよね?
じゃあどんな関係よ?
「それだけだから、早く寝ろ!」
そう言い捨て、自転車に乗って消えて行った。
その場に残されたあたしは、まだシコリが残ったままなのに…。
“じゃあどんな関係?”
そう聞こうとしたのに…、聞けなかった。
って言うか、言えなかった。
元カノなのか?
それとも、他に?
複雑な想いのまま家に入ったあたしは、玄関で大きな溜め息を着いた。
ハァ~。
もう何も考えたくない。
布団に潜り込み、必死で寝ようとした。