☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~



少し前を歩く義人。その後ろ姿が怖い。



ヤバイよね?
ホントにどうしよ?



うぅ~。
泣きそうだよ。



加賀君のせいなんだからっ!!



加賀君のバカ~!!



心の叫びも虚しく、気付くと屋上に着いていた。



振り返って、あたしを睨む義人。



「なんか、おかしいぞ。早く言え。」



脅迫だよ…。
そんな言い方しなくてもいいじゃん。



「俺には、言えねぇのか?」



ますます、言いにくいこの状況。



誰かあたしを助けて~~。



「そんなに言いたくねぇならもういいっ。」



< 94 / 210 >

この作品をシェア

pagetop