☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
少し前を歩く義人。その後ろ姿が怖い。
ヤバイよね?
ホントにどうしよ?
うぅ~。
泣きそうだよ。
加賀君のせいなんだからっ!!
加賀君のバカ~!!
心の叫びも虚しく、気付くと屋上に着いていた。
振り返って、あたしを睨む義人。
「なんか、おかしいぞ。早く言え。」
脅迫だよ…。
そんな言い方しなくてもいいじゃん。
「俺には、言えねぇのか?」
ますます、言いにくいこの状況。
誰かあたしを助けて~~。
「そんなに言いたくねぇならもういいっ。」