☆わがまま彼氏☆ ~あたしの記憶を取り戻して~
…キーンコーン…
…カーンコーン…
「何やってんだ!早く席につけ~。」
チャイムの音ともに教室に入って来た担任。
その声に促されて、席に着くクラスメイト。
義人も加賀君から手を離し、教室を出て行った。
はぁ…。
タイミング良くチャイムが鳴り、溜め息を吐く。
ホント、怖くてドキドキしっぱなしだったあたしは、一気に力が抜けて机にへたり込んだ。
隣りの席を見れない。
加賀君に、どんな顔をしたらいいのかわからなくて…。
今日は無事に一日を過ごせる様に祈るしかなかった。