誰かのものにならないで
まるで
人が変わったように
冷たい目線で
彩を見つめている
彩は黙ったままだった




「俺達、兄妹だろ?普通、喜んでくれるものじゃないのか?なんで…何が嫌なんだ?何が気にくわない?」

「きっと言っても、理解してくれないよ…」





「そうか…。いいよ…。戻ろう?由花子達、心配していると思うし…」




突然呼び捨てした
彩はまたまたショック
拓也は彩の腕を激しく
掴んだ




「そういえば、留学する前…住んでいた、アパート売りはらったんだよな?」





「うん…」




留学から帰ってきたら
お兄ちゃんのマンションで
一緒に暮らす約束した

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