誰かのものにならないで

「なら、俺のマンションに来い…もちろん由花子達も一緒だが…」




まったく無表情だった
かなり怒っているご様子





「うん…」

「そうしたら、俺と彼女の結婚、認めざるおえないだろ…？いい加減お前も大人なんだから、兄離れしろ？ガキじゃないんだから…」



よくそんなこと
ズバズバ言えるなあ
っと彩は思った
私の気持ちなんて
知らないくせに
平気でそんなこと言うなんて





ずるいよと
彩は思った




そして
二人は拓也のアパートに行った
その間
二人はまたまた一言も話さなかった
かなり気まずい
雰囲気が二人に漂っていた
それは
彩自身のせいでもあるのだけれど
だいたい鈍感な拓也も悪いが
どんなに拓也を好きでいても