誰かのものにならないで
彩はそう言いながら
食器を台所に持って行った。
そして部屋に行った





何が恋人同士よ…
こんなに
胸が苦しくなる
ほど悩んでいるのはタクニィのせいなのに
なんにもわかっちゃいないんだから。
ベットで横になった。
なぜか 電気はつけないでいた
外は雨が降っているようだった。




すると
拓也は彩の部屋をノックした。





彩は思わず起き上がり
ドアへ向かった。




「何…?」




ちょっとムッとしていた
拓也は一瞬黙ったが




「中入れてくれないか?」

「どうして?あの人に甘えていればいいじゃない…?好きなんでしょ?あの人が」



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