半径1㍍禁止
着いた先は、公園だった。
「……誰もいないよ?」
私が聞く。
「来るの早かったかも。
遊んどくか。」
そう言って、裕はブランコに乗る。
そのまま、ブランコに乗りながら喋っていた。
何分ぐらいたったか。
もう辺りは、真っ暗だった。
「裕…、まだ?」
私は言う。
「…うん。あ、きたっ!!」
そう言って、ブランコから降りる。
「………え?」
あの人達?
私は、思わず裕の手を握った。
「おいっ!」
裕は、手を握ってくれたままもう片方の手を振る。
「おぉ、裕っ!また来たんだな~。」
「相変わらず格好良いな、お前。」
そう言って、頭を撫でられている。
裕…、こんな人達と仲良かったんだ…。
髪は、茶髪から金髪までそれぞれ。
ピアスもいっぱい、入れ墨もいっぱい。
そして、何より顔が厳つい人ばっかり。
そんな人が6、7人いた。