半径1㍍禁止

私が、顔をあげるとその中のリーダー的な人と目があった。


「おっ!なに、彼女かよ?」

笑いながら、裕に言う。

「違うよ、幼なじみ。

一緒に来たいって言ったから、連れてきたんだ。」

裕が、私に笑いかける。


私は、裕の手を強く握った。


「んじゃあ、今日もやるかっ!
格好良いとこ、見せないとな~。」

裕は、からかわれながらも笑っていた。


それから、何分もしない内に同じような人達が集まってきた。

なに、これ……。

不良?ヤンキー?

中2だった私は、なにか分からなかった。


「裕、やるぞ~。」

さっきの人から、裕が呼ばれる。

「藍衣、ごめん。…ここに、いろよ?」

そう言って、手を離された。


私は、ただ頷いた。


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