半径1㍍禁止
「じゃぁな~。」
裕が私の頭を撫でる。
「うん。」
結局、そのまま帰って行った。
それから、私は準備を始めた。
真美の彼氏に会うんだから。
メイクは、しっかりしてた方がいいよね。
そう思って、いつもより念入りにメイクをした。
って…。真美の母親かよ、あたし。
でも、しっかり服も可愛い服を選んだ。
……つもり。←
柄に合わないとか、言われるんだろう。
ま、いーや。
最近、ラフな格好しかしてなかった。
とゆーか、ずっと。
だから、久しぶりにお洒落して気持ちよかったり。
――ピーンポーン――
準備も終わったところで、チャイムが鳴った。
「藍衣ちゃーんっ!!」
真美の声がする。
行くから、叫ばなくていいのに…。
そんな事を思いながら、ドアをあけた。