半径1㍍禁止
「真美ちゃんだっけ?
藍衣が妬いてるから、離れて?」
桐斗が笑って言う。
「はぁっ!?」
いやいやいやいや…。
まじ、ムカつくんだけど!
「誰が妬くかっつの!
まず、あんたを
好きになった覚えがないから!」
私が桐斗を指差して言う。
自惚れんのも、
そのぐらいにしとけっ!
「ほら、怒ってる。」
真美に耳打ちで言う、桐斗。
丸聞こえだからっ…!!
「なんなのっ!
あたし、好きな人ぐらいいるし。」
私は、負けじと言う。
「はいはい。」
呆れ顔で頷かれる。
いや、なんで呆れ顔なんだよっ!
「真美、行くよっ!」
そう言って、無理やり
真美の腕をとり歩き出した。