半径1㍍禁止
意味が分からなかったけど。
それ以上、聞かない事にした。
どうせ聞いても、馬鹿にされるのがオチだ。
「あ、藍衣ちゃんっ!帰ろ~!」
真美が私に走ってくる。
「うん。」
「お邪魔しましたっ!
また、遊ぼーねっ!」
真美が純平君に言う。
「気をつけてね。」
純平君は、嬉しそうに笑った。
「お邪魔しました。」
私も、ぺこりと頭を下げる。
頭を上げると、桐斗がクスクス笑っていた。
「柄に合わないよ。」
なんて。
余計なお世話っ!!
私が膨れっ面で、玄関を出ようとした。
「また、おいで。」
振り向くと桐斗が、笑っている。
むっ…。
結局、何も言えず玄関を出た。