半径1㍍禁止
「俺の女がやられてたら、んなの関係ねーよ。」
そんな大事にしてるんだったら、喧嘩させんなよー。←
「無理無理。男に勝てる自信ない。」
手を横に振って、行こうとした。
「…逃げるなら、俺からやってやるよ。」
拳を振り上げた。
いきなりは、ちょっと…。
ぎゅっと目を瞑った。
「いってっ…!!」
いや。
痛いのは、あたしだよ。
そう思って、目を開けた。
すると、男が倒れていた。
あたし、無意識にやったんだ。
うわっ!やるじゃん、自分っ♪
と、思っていたら。
「藍衣、なにしてんの?」
上を見上げた。
「あぁ。………桐斗ね。」
あたしがやれるはずないか。
そこには、桐斗が煙草を持って立っていた。