半径1㍍禁止


そんな私を見て、桐斗は笑う。


「俺も、会いたかったよ。」



――ドキッ


最近、胸がときめくのは気のせい…?


桐斗が持っていた煙草が落ちる。


「……んんっ…。」

「これを待ってたんでしょ?」

桐斗の甘い声が聞こえる。


ぎゅっと抱きしめられて、キスをされる。


「…んっ…ふ…。」

桐斗の背中に手を回す。


すると、キスは激しさを増す。

「…ふぁっ…っ…んんっ…。」


きっと、今までで一番長い。


苦しい…。

そう思ったら、唇が離れる。


桐斗を見ると、余裕の笑みを浮かべていた。


「今日の藍衣。」

抱きしめたまま、顔が近づく。

「……ヤる気じゃん。」

桐斗がクスっと笑う。

「は?」



ヤる気って…。



「どっちの意味だと思う?」


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