半径1㍍禁止
とりあえず、コップとコーラを持って二階に上がった。
もう、あたしの部屋入ったのかな。
自分の部屋のドアを開けた。
「藍ー衣っ。」
「…きゃっ…!」
――ドンっ!ガタっ。
コーラとコップが落ちる。
――バタン
ドアが閉まった。
なにが起こったんだ…。
目を開ける。
「な、な……なにしてるの…?」
思わず私が言った。
背中には、ドア。
頭の横には、桐斗の手。
真っ正面には、桐斗の顔。
焦ってる私を見て、桐斗はニヤリと笑う。
「だって、藍衣ヤる気でしょ?」
「………はい?」
やっぱり、そっちのヤる気なのか。
……って、そんな気ないし。
私は、首を横に振りまくった。