半径1㍍禁止
真美の話を堂々と遮った、この人。
「裕じゃんっ♪」
私が笑って言う。
「今日会うのは、5日振りー。」
そう言って、裕が私の頭を軽く叩いた。
川崎 裕 カワサキ ユウ
「だって、バイトあったし~。」
私が口を尖らせて言う。
「けど、3日に1回は
学校来いって言っただろ?」
裕が言った。
分かってたけど…。
「ごめんなさい。」
私が裕を見上げて言う。
「いいよっ。」
裕が笑って言った。
自然に笑顔になる、私。
裕は、昔からの幼なじみで
いつも、私を心配してくれる。
「裕っ!!
邪魔しないでよ~!」
真美が割り込んで言う。
「なんだよ。
そんな重要な話ししてた?」
「してたしっ!
真美、今日の朝
運命の人に会ったんだからね。」
真美が笑顔で言う。