半径1㍍禁止

「なんだよ。脅しって…。」

もう、早くしてくんないかな。

イライラしてきた。


「俺が、コイツの女に助け呼んだらお前の事潰してやるって言ったんだよ。」


結局、俺が呼ばれたのにそうなるわけか。


「馬鹿だろ。

ゆりかになんかあったら、俺がいるから
大丈夫だって…。」


たくみの腕を引っ張っる。


――バシャンっ!

けど、必死にたくみは拒む。


助けに来てやった俺が、馬鹿みたいじゃん。


「助けいらないって言ってんだから、
お前はもう行ったら?」

さっきのリーダーらしき奴が言う。


「…あー、もう。」

困り果てた、俺。


このまま、見捨てろって…。


「ただのお節介。はい、どっか行け。」


なんなんだよ。

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