半径1㍍禁止
自分が、逃げたから彼氏が脅されて。
彼氏が桐斗に負けたくないみたいな。
自業自得なのに。
桐斗に八つ当たりしてるだけじゃん。
「そんな奴のどこがいいのさ。」
ただの自己中野郎だ。
「うんうん。」
ふと、真美を見ると頷いてる。
この子、分かってるのかしら。
「それは、恋という名の病です。」
「……………は?」
思わず聞き返した。
「ズバリっ!
藍衣は、恋をしていますっ!!」
決めポーズのように、指をさしてくる。
………………。
「真美は、頭の病気だね。」
うん。
なんか、脳がどうかなってんじゃない。
頭の中、空っぽだったりしてー。
あははー。
「え?違った?」
真美がキョトンとして言う。
「…絶対っ!違う。」
私は、断言した。